わずらわしいケーブルがなく、昨今人気急上昇中の完全ワイヤレスイヤホン。
通勤通学・スポーツシーンなど、シーンを選ばず使いまわせることから幅広い年代の支持を集めています。
でも、家電量販店でアイテムを眺めてみると、2万円以上の値札が並んでいて諦めてしまうことはないでしょうか。
そこで活用したいのが、Amazonや楽天などのネットショッピング。
中国メーカーの製品にはなりますが、5000円前後とお手頃価格の完全ワイヤレスイヤホンが多数並んでいるのです。
中国製イヤホンを胡散臭いと思う方もいるでしょう。
しかし近年ではそのレベルも上がってきており、国内メーカー顔負けの商品も多数存在します。
この記事では、Amazonや楽天で大人気の格安完全ワイヤレスイヤホンからおすすめ機種を3個ピックアップ。
全てのアイテムに渾身のレビューも執筆しているので、あなたにとってのベストな1台を見つけてくださいね。
完全ワイヤレスイヤホンの選び方 6つのチェックポイント
初めて完全ワイヤレスイヤホンを使うという方は、その選び方に迷ってしまうことはないでしょうか。
まずは、その選び方を解説していきましょう。
最初にまとめて書いてしまうと、完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際、主にチェックすべき項目は下記の6点です。
- 防水性能
- ケースの形状
- ケースのバッテリー容量
- イヤホンの連続再生時間
- 音質や対応するコーデック
- 耳へのフィット感
これから、ひとつひとつその見方を説明していきます。
1.防水性能ーIPX7以上ならがっつり丸洗いが可能
防水性能は、IPX●という形で表現されます。●の部分には数字が入り、この数字が大きくなればなるほど優れた防水性能を誇るアイテムということになります。
ここでひとつの目安となるのが、IPX7に対応しているかどうかです。
IPX7は「30分間、1mの深さの水に浸けても影響がない」ことを意味します、
なので、IPX7の防水性能を持つイヤホンであれば、本体丸ごと水洗いできるのです。
耳に入れて使うイヤホン。
どうしても汚れが気になってしまいます。
そのため、丸洗いできるという長所は思った以上にありがたいものなのです。
ちなみに。
IPX6は、「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない」
IPX5は、「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない」
とされています。
IPX6ならシャワーで軽く水洗いならOK、IPX5だと雨程度では壊れない、という認識を持っていれば良いでしょう。
2.ケースの形状ー多機能性、持ち運びの楽さ、どちらをとる?
完全ワイヤレスイヤホンのケース形状は主に2通り。
「ボックス型」か「筒型」です。
ボックス型はモバイルバッテリーの機能を持っている製品が多いほか、バッテリー容量に強みがあります。
ただしポケットにいれておくとかさばるなど、携帯性に劣ります。
一方、筒型はバッテリー容量が比較的小さめで、モバイルバッテリーの機能はありませんが、持ち歩きやすいコンパクトサイズなのが大きな強み。
手ぶらで出かけることが多い方はこちらをチョイスすると良いでしょう。
3.ケースのバッテリー容量ー大きいものならiPhoneXR以上
ボックス型ケースのバッテリー容量は、だいたい2000〜3000mAh。
3000mAhにもなると、iPhoneXRを1回フル充電できてしまうほどの容量なので、モバイルバッテリーとしても十分使えるスペックです。
非常用電源としても頼もしい存在となってくれるでしょう。
また、これほどの容量があれば、一度ケースをフル充電すればイヤホンを10回以上は充電可能。
1日や2日、ケースの充電を忘れても安心できますね。
一方、筒型ケースのバッテリー容量は500mAh前後。
モバイルバッテリーの機能がないことはもちろん、ケースをフル充電した状態からイヤホンに充電できるのは4回ほどなので、こまめにケースを充電する必要があります。
上に書いたケースの形状にしたがってバッテリー容量が決まってくるので、携帯性の高さとどちらを優先するか考えて選んでください。
4.イヤホンの連続再生時間ー3時間以上が標準
こちらは機種による差があまり少なく、3〜4時間程度のものが多くなっています。
飛行機の長距離路線に乗ることが多いなど、長い時間音楽を聴き続ける機会が多い方は、連続再生時間が長めのものを選んでください。
5.音質や対応するコーデックーレビューを参考にしよう
音質は人によって好みが分かれる部分です。
こちらは、Amazonなどのレビューを参考に、どの音域の音が強く出るのかなどチェックすることになります。
下に掲載するおすすめ3機種は、筆者によるレビューのほか、Amazonのレビューの抜粋・要約を掲載していきますので、参考にしてくださいね。
また、音質について考えるとき、知っておきたいのがコーデックです。
いまのオーディオで主流なコーデックは、SBC、ACC、aptXの3つ。
ざっくり3つの違いを説明すると、
- SBC:全ての完全ワイヤレスイヤホンが搭載するコーデック。音質が劣化しやすい
- AAC:iPhoneなどのApple製品で高音質を実現するコーデック
- aptX:主にAndroid端末で高音質を実現するコーデック
しかし残念ながら、ネット通販で売られている1万円以下の格安機種にはaptXに対応したものがほぼ皆無。
あ
なので、Android端末ユーザーは、SBCコーデックを介して音を聴くことになります。
最近の機種は、SBCでも音が劣化しにくくなっています。
しかし機種によってSBCでの音質の劣化に差があるため、Android端末を使っている方はSBCでも音質が良いとされる機種を選ぶのがよいでしょう。
コーデックについて、もっと知りたいあなたは下記の記事をどうぞ!
6.耳へのフィット感ーレビューを読みつつイヤーピースの形状などに注目
正直、使ってみないとわからない部分がありますが、こちらもAmazonのレビューをチェックしてみると良いでしょう。
イヤーピースの形状などにより、密閉性や脱落しにくさに違いがあるので、あなたに合いそうなものを選びましょう。
過去に使ったイヤホンで快適な使用感のものがあれば、それに似た形状のものをチョイスすれば確実です。
以降は、いよいよおすすめ3機種の紹介に入っていきます!
安いのに高機能!完全ワイヤレスイヤホン、おすすめ機種12選
大きな不満のない、万人向けの1台
Pasonomi TWS-X9
- 大きな欠点のない万能機
- 特殊な形状のイヤーチップが耳の穴にしっかりフィット
- IPX7の高い防水機能
Amazonで3000件にも迫るレビュー数を誇る超売れ筋。
死角がないと言っていい定番の商品です。
最も特徴的なのは、耳の穴に深く入り込む、小型のイヤーピース。
これが耳の穴にバッチリフィットし、強すぎない密着感、長時間使っても疲れない快適性など、多くのメリットをもたらします。
なお、このイヤーピースは汚れやすい傾向がありますが、ハイレベルの防水機能を備えているので水でジャブジャブ丸洗いできるので全く問題になりません。
音は、iOS、Androidを問わず価格以上のスペックです。
AACコーデックに対応していることによるApple製品での高音質再生はもちろん、Android端末を通して音質が低下しやすいSBCコーデックで再生しても、音の劣化をほぼ感じられませんでした。
Android端末をお使いの方でもこの音質には十分満足できると思います。
以上の通り、ユーザーに大きな不満を抱かせない万人向けの一台。
初めての完全ワイヤレスイヤホンとしてだけでなく、いまお持ちのイヤホンの使い勝手に不満を抱いている方にも、自信を持っておすすめできます。
カタログスペックより一部抜粋
- 防水機能:IPX7
- ケースのバッテリー容量:2200mAh
- イヤホンの連続再生時間:3〜4時間
- 対応コーデック:SBC、AAC
筒型ならこれ! リーズナブルな価格が人気を呼ぶ
RADEMAX TWS-X9
- ポケットに入れてもかさばらず、持ち運びがとにかく楽!
- 4000円以下と、他の商品と比べてリーズナブル!
- コーデック非記載ながら、バランスの良いクリアな音!
筒型ケースのモデルではトップクラスの人気を誇る1台。
持ち運びのしやすさはもちろん、4000円を切るリーズナブルな価格で人気を集めています。
防水機能はIPX5、コーデックは非記載(SBCのみの対応の可能性大)など、性能的には控えめな部分はありますが、筆者が試しに使ってみたところ使用感はかなり良好でした。
音は、中高音、低音のバランスが良くしっかり出るので、どのような音楽ジャンルにも適応できそう。
コーデックがSBCのみの対応ということを感じさせない十分な音でした。
筒型ケースによる携帯性の高さ、頭ひとつ抜けた高音質、リーズナブルな価格と3拍子揃ったアイテムです。
カタログスペックより一部抜粋
- 防水機能:IPX5
- ケースのバッテリー容量:400mAh
- イヤホンの連続再生時間:3〜4時間
- 対応コーデック:記載なし(SBCのみの可能性大)
バッテリーがとにかくデカい!一台二役のスグレモノ
Ginova T8
特によく売れている、ボックス型ケースの完全ワイヤレスイヤホンのひとつ。
その真骨頂はバッテリー容量の大きさです。
3000mAhという容量は、他のアイテムを大きく引き離した数字で、最新機種でバッテリーの大きいiPhone XRでもフル充電が可能というレベル。
毎日ケースを充電するという方であれば、本機を持つだけでモバイルバッテリーが不要になってしまうでしょう。
本体はポケットサイズよりやや大きめな程度。カバンに入れてしまえば重さは全く感じません。
本機を持てばモバイルバッテリーの重さから解放され、しかもイヤホンとしても高スペックと一台二役の活躍をしてくれます。
IPX7の防水、AACコーデックへの対応、快適なフィット感などそれ以外の機能性もかなりのハイレベル。
渾身レビューにも書いた通り操作性には小さくない難があるのですが、それに目をつむってでも採用したくなるポテンシャルを持っています。
カタログスペックより一部抜粋
- 防水機能:IPX7
- ケースのバッテリー容量:3000mAh
- イヤホンの連続再生時間:約3時間
- 対応コーデック:SBC、AAC