Amazonで最も売れている完全ワイヤレスイヤホンPasonomi TWS-X9。
記事執筆(2019/2/25)時点で、Amazonにおけるレビュー数は2726にも届いています。
レビュー数3桁後半のものは多数あるものの、3000に迫るものは本品くらいしかありません。
人気の秘訣はどこにあるのか、使って確かめてみました。
Pasonomi TWS-X9の概要
まずはAmazonのレビューをチェック。
Pasonomi TWS-X9が支持される理由を整理してみました。
Pasonomi TWS-X9のココがスゴい!
- IPX7の高い防水性能で使い勝手抜群
- 通信が安定しており、音飛びなど不快さがない
- 完全ワイヤレスイヤホンとしては十分の高音質
- バッテリーの持ちがいい
- 脱落が少ない
Pasonomi TWS-X9は多彩な機能を兼ね備えたアイテムであることがわかります。
レビューで指摘されている点のほかにも、AACコーデックに対応していて、Apple製品と好相性な点も長所ですね。
Pasonomi TWS-X9の実力はいかほどか、下記の5項目で星5つ満点での評価をしていきます。
なお、これらの評価基準は当サイトで完全ワイヤレスイヤホンを採点する際に共通で設定している項目です。
完全ワイヤレスイヤホンの採点項目
- 操作性:望んだ操作が円滑にできるか
- 装着感:装着感は快適か
- 音質 :音の良し悪し
- 利便性:防水や、携帯性など、取り回しの便利さ
- 総合:上記を踏まえた総合評価
※採点基準については、こちらのページをご覧ください。
Pasonomi TWS-X9の評価は?
Pasonomi TWS-X9の評価は以下の通りです。
成績通知表「Pasonomi TWS-X9」
操作性:
装着感:
音質:
利便性:
総合:
ひとこと:中華製ながらかなりの完成度。はじめての完全ワイヤレスイヤホンにぜひ!
操作性評価ー意外な落とし穴があるが、そこまで気にならないかも
星3.5
音量操作にちょっとした落とし穴が
Pasonomi TWS-X9の操作は、イヤホンタッチして行います。
で、その操作方法は下記の通りなんですが……
Pasonomi TWS-X9の音楽再生操作一覧
- 曲の一時停止・再生:左右どちらかのイヤホン背面を1回タップ
- 次の曲へ進む:再生中に右側のイヤホン背面を素早く2回タップ
- 前の曲へ戻る:再生中に左側のイヤホン背面を素早く2回タップ
- 音量アップ:右側のイヤホン背面を3秒以上長押し
- 音量ダウン:左側のイヤホン背面を3秒以上長押し
- 音声アシスト機能起動:右側のイヤホン背面を2秒以上長押し
- 電話に応答:左右どちらかのイヤホン背面を1回タップ
- 電話を切る:通話中、左右左右どちらかのイヤホン背面を1回タップ
下線部に注目してください。
音量アップの操作と音声アシスト機能を起動する操作が似ていて、違いはイヤホン背面を3秒押すか2秒押すか。
その仕様が災いして、こんなことが起きます。
音量をアップするため、右側のイヤホン背面を長押し
↓
3秒押したと思って手を放す
↓
音声認識が起動して曲が中断
音量をアップしたいときは実際に音が大きくなるまで3秒以上長押ししなくてはなりません(音量が上がる前に手を放しさえしなければ、音声認識は起動しません)。
慣れればなんてことありませんが、慣れるまではやや不親切なように感じました。
ペアリングは楽々できる
Pasonomi TWS-X9のペアリングは、分かりやすく快適な操作感でした。
先にレビューしたRADEMAX TWS-X9と同じく、本品も左右どちらかのイヤホン単独でペアリングしようとしたときも、両方同時にペアリングしたときもともに「X9」という表示が出る仕様です。
両耳ペアリングしようとした結果、片耳しかペアリングされないことがあるという問題が起こるかなと考えましたが、本機とiPhoneのペアリングを10回試してもそのようなことは起こりませんでした。
以上より、ペアリング時の操作性において、減点要素はないと判断しました。
音量アップの操作に若干の難がありますが、それ以外は快適な操作が可能であることから、操作性の評価は★3.5としました。
装着感ー密閉感が薄く、脱落も起きにくい
星5.0
本機のイヤーパッドのサイズはかなり小さめです。
その違いは、写真を見れば一目瞭然。
このミニサイズのイヤーピースは、付属品として3サイズのものが5つ同梱されています。
イヤーピースの素材はやわらかめに作られていて、密着感は比較的弱め。
かといって音漏れが気になるほどではなく、まさにちょうどいい塩梅です。
また、カナル型イヤホンとしては珍しく外部の音を適度に通すため、歩きながら使っても安心感があります。
イヤーピースがしっかり耳にフィットし、脱落しにくい
先ほど紹介した、本機の小さめなイヤーピース。
密閉感の弱さから、脱落が多そうに思われるかもしれませんが、意外や意外、これがなかなか落ちないのです。
もちろん、ヘドバンのような激しすぎる動きをしてしまうと耐えきれないこともありますが、ランニング程度の振動であれば余裕で耐えてくれます。
装着感の評価は、適度な密閉感、脱落のしにくさと文句の付け所がないことから、満点の★5.0と評価しました。
音質ー低音はやや弱めだが、十分満足できる音
星4.0
AACコーデックに対応するが、SBCでも十分いい音
Pasonomi TWS-X9は、Apple製品で採用されているコーデック、AACに対応しています。
そのため、iPhoneやiPad、Mac、をはじめとするApple端末から音源を再生すれば、高音質の音を楽しむことができます。
一方、aptXという、Android端末に搭載されているコーデックに対して本機は非対応。
なので、“カタログスペック上は”音が劣ってしまいます。
実際にSBC環境で試聴してみると、たしかに音の輪郭といいますか、クリア感、繊細さがiOS端末から再生した場合に比べてあやふやになっている印象を受けました。
が、音に特段こだわりのないユーザーであれば、Android端末からの再生でも十分満足できるレベルの音だと筆者は考えます。
筆者はいつもAKGのモニター用ヘッドフォンをつかっているので、比較的いい音には慣れていますが、iPhoneからの再生であれば、ほぼ不満を感じないレベルでした。
本品の音は、安価なモデルにしては完成度にあるのではないでしょうか。
また、音飛びは少なめで通信は安定しています。
少なくとも、1週間本機を使った筆者が、音飛びを気にすることはありませんでした。
高音はしっかりしているが、低音はやや弱い
ただ、本機の音は、好みが分かれると思います。
というのも、低音がやや弱めなんですね。
高音のシャリシャリ感は本当にしっかりしていて、ギターやハイハットなど楽器の高音はもちろん、ボーカルの高い歌声もしっかり聞こえます。
それでも、ドスの効いた低音が好きという方にとっては満足しにくい音かもしれません。
とはいえ、Bluetoothの完全ワイヤレスイヤホン、かつお安いモデルですから、及第点以上でしょう。
AACコーデックに対応したApple製品はもちろん、そうでなくとも十分良質な音を鳴らす点を評価して★4.5、ただし低音の弱さから0.5減点して、★4.0としました。
コーデックって何なの?という方は以下の記事をどうぞ!
利便性ーかゆいところに手が届く機能満載
星4.5
Pasonomi TWS-X9の防水性能は、IPX7相当。
これは1mの水深に30分つけても問題なしということを意味します。
つまり、バシャバシャ水洗いをしても大丈夫なのです。
本機のイヤーチップは小さく、他機種に比べて耳穴の奥のほうまで入りやすいのですが、そのせいでかなりゴミがついてしまいます。
しかも、本体もイヤーピースも黒だから目立つ目立つ。
なので、まるっと水洗いできるのはかなりありがたいです。
ケースを1度充電すれば、54時間音楽を楽しめる
本機のケースは2200mAhのバッテリー容量を誇ります。
これは、イヤホンの約18回ぶんのバッテリー容量。
一晩や二晩、ケースの充電を忘れても安心できるでしょう。
イヤホンは1回の充電で最大3時間の連続再生が可能。
ケースを1回充電すれば、3時間×18回=54時間も音楽を楽しめるということになりますね。
レビューでも評価されるように、完全ワイヤレスイヤホンとしてはロングスタミナな部類に入ります。
なお、筆者は1週間本機を使いましたが、ケースが充電切れになることはありませんでした。
なんせ、18回充電できますから、1日6時間音楽を聴いていても持つ1週間以上もつ計算ですし、カタログスペック通りの能力といえそうですね。
また、ケースにはモバイルバッテリー機能を搭載。
ケース側がフル充電だった場合、iPhone XRなら7割程度まで充電できます。
電池が切れてしまったときにはありがたい存在になってくれそうです。
ケースの大きさは30mm×54mm×80mm。カバンの中にいれておいて、かさばることのないサイズ感です。
また、2台以上の機器に同時接続が可能なマルチペアリング機能ももちろん備えています。
防水をはじめとした多彩な機能を搭載しているPasonomi TWS-X9。
約6000円という値段からは想像できない多機能ぶりといえます。
利便性は文句なし、星5.0としました。
Pasonomi TWS-X9の総合評価ー器用かつ欠点の少ないアイテム
星4.0
Pasonomi TWS-X9には大きな欠点がありません。
快適な操作性と装着感、SBCコーデックでも劣化しにくい高音質、丸洗いできる防水機能などを兼備しており、あらゆる面でユーザーに大きな不満を抱かせません。
低音の弱さこそ好みが分かれますが、十分及第点なスペックだと思います。
価格は6000円前後で、その高機能と相反してリーズナブル。
格安完全ワイヤレスイヤホンのファーストチョイスになりうるでしょう。
Pasonomi TWS-X9はこんな人におすすめ!
- 完全ワイヤレスイヤホンを初めて買う
- あらゆる用途に使いまわせるアイテムが欲しい
- コスパのいい完全ワイヤレスイヤホンを探している
Pasonomi TWS-X9のカタログスペック
- イヤホン質量:約4.6g
- 充電ケースサイズ:W34×D54×H80mm
- 充電ケース質量:約64g
- 連続再生時間:最大約3時間
- 連続通話時間:約3~5時間
- イヤホン充電時間:約1時間
- ケース充電時間:約2.5時間
- ケース電池容量:2200mAh(リチウムイオン電池)
- イヤホン電池容量:40mAh(片側)
- 通信距離:約10~15m(壁なし)
- 電圧:3.7V
- 防水等級:IPX7
- 許容動作温度:0℃~40℃
- 対応コーデック:AAC,SBC
※取扱説明書より引用