近年非常に発達した夜行の長距離高速バス。
鉄道の半額以下の運賃で長距離を移動できるとあって、高い支持を集めています。
筆者は、2019年1月と2月にかけて、東京から福井に行く機会が2度あったのですが、この際夜行バス・昼行バスを利用してみました。
実はこれが初めての長距離バス利用だった筆者。どんなもんかとヒヤヒヤし、様々なグッズを持ち込みました。
この記事では、筆者の経験から考えた長距離バスに持ち込むべきグッズを6つ厳選し紹介します。
末尾には、快適なシートの選び方も掲載しましたので、乗車検討中の方はぜひお読みください。
ちなみにこの記事は、福井→東京の昼行高速バスに乗りながら執筆しています。移動中も仕事ができれば長旅の時間を有効活用できますね。
①夜行高速バスは騒音がきつい…耳栓が必須!
夜行高速バスで不眠を招く原因のひとつに、エンジン音や風切り音の大きさが挙げられます。
エンジンに近い座席になってしまうと特にきついので、耳栓は100%必須といえるアイテムです。
耳の異物感が気になるという方もいらっしゃるでしょうが、これがないのとあるのとでは騒音が雲泥の差。
8個入りの使い捨てで500円を切るようなものを使えば、1回あたりのコストは100円ちょい。
コスパ抜群なので、真っ先に買うべきです。
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②格安の夜行バスなら超必須アイテム…クッションがあると楽!
普段のベッドや布団で寝るよりも腰に負担がかかってしまう夜行高速バス。
特に格安の高速バスともなるとシートが硬いものが多いため、お尻が痛くなりやすく、かなりの腰痛地獄を味わう恐れがあります。
そこで用意したいのが、最重要アイテムのひとつといっていい腰クッション。
バス内はスペースに限りがあるので、かさばらない形状のものを選ぶとよいでしょう。
ちなみに、新型車両になるとシートに装備されているクッションがかなり豪華になるので、その心配が軽減されます。
荷物も軽減できるうえクッション以外の座席のクオリティもアップするので、お金に余裕がある方や荷物が増えるのが嫌な方は検討してみてください。
おすすめ度:
③首回りも気になる…まくらクッションで自然な眠りを
腰クッションほど重要度は高くありませんが、首に当てるまくらクッションもおすすめアイテムです。
シートの形状次第では首が中途半端な姿勢で寝ることになる恐れもあるため、念を入れておきましょう。
持ち込みのしやすさまで考えて、まくらクッションを使うなら空気を入れるタイプがおすすめです。
いわゆる、ネックピローというやつですね。
また似たようなことを書きますが、新しい車両なら首クッションがデフォルトで装備されているものもあります。
そして、首クッション装備の車両は腰にもクッションがある、シート間隔がさらに広いなど快適性が大きくアップ。
腰クッションのところにも書いたように、お金を少し多めに出してそんなバスを選ぶ価値は十分あると思います。
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④バス内は乾燥しがち…マスクで対策しよう
寒い冬に乗る場合、バス内はかなり乾燥します。
肌荒れなど、乾燥による身体への影響が気になる方はマスクを使いましょう。
これをつけていれば、少なくとも、鼻より下の乾燥は防ぐことができます。
おすすめは、乾燥対策として売られている濡れマスク。
普通のものと比べ、いくぶん価格は上がってしまいますが、乾燥対策としての性能は格別です。
おすすめ度:
⑤寒いときの備えに…マフラータオルがあると安心
バス内は快適な気温に調整されており、暑さを感じることはあまりありません。
一方で、長時間乗っていると意外に寒い感じることがあるんですよね。
ひざ掛けはほとんどのバスに常備されていますが、上半身にかぶせるものは何もありません。
首に巻けるサイズのマフラータオル程度は持っておきましょう。
冬ならマフラーを持ち込んでもいいくらいです。
おすすめ度:
⑥視界を真っ暗にしたいなら…アイマスクが役に立つ
必須アイテムとして挙れる人も多いアイマスク。
窓側の席だとトンネルの灯りが入り込むなどして、明るさが気になることもあり得るので「真っ暗でないと寝られない!」という方は用意するといいでしょう。
長時間付けることになるので、装着感にこだわったクッション性のあるものがおすすめです。
おすすめ度:
夜行高速バスに快適さを求めるなら、独立3列シートを選ぼう
最後に、筆者が強くおすすめするシート選びの方法について書いていきます。
最安の夜行高速バスを検索すると、ヒットするのは4列シートのバスです。
例えば東京大阪間なら最安3000円程度からでも移動でき、経済的負担は小さく抑えられます。新幹線の1/4以下の価格ってすごいですよね。
しかし夜行高速バスに快適性を求めるなら、できれば3列シートを選んで欲しいところです。
3列シートがおすすめな理由
- シート間の縦間隔が広いことが多く、足を伸ばして寝られる
- シートがかなり後ろまでリクライニングするため、お尻が痛くなりにくい
- カーテンがあるのでプライバシーも保護される
- 価格は4列シートの1.5倍ほどなので、コストは比較的軽い
3列シートというと横幅が広くなるイメージを持つ方が多いでしょうが、実は縦のシート間隔(シートピッチ)も広くなっています。
例えば、いま僕が乗車している福井ー東京のバスは、4列シートなら縦に12のシートが並んでいますが、3列シートなら10になるんです。
仮にバスの全長を同等とした場合、単純計算で1.2倍ほど足元の面積が広がっている計算になります。
当然、リクライニングもかなりの角度まで倒れる(車両によっては140度以上倒れるものも)ため、足を伸ばして寝ることができます。160cm程度の身長の方なら、ほぼ伸びきった状態になるかと思います。
フットレストが搭載されている車両も多くあり、靴を脱いでくつろぐことができます。
また、カーテンが装備されており、プライバシーにも配慮。
昼行便でPCを出して仕事をしていても、周囲の目が気になりません。(いまの僕がまさにそんな状態です)
気になる料金は、4列シートの1.5倍くらい。
夜行でなく昼行便を選べば、さらに安くなります。
これでも鉄道の運賃の半分以下に収まる路線がほとんどなので、長距離バスに快適性を求めるならまずは独立3列シートを選びましょう。
加えて、上で紹介した快適グッズを導入すれば、かなり快適な旅になることでしょう。
なお、3列シートのバスには2列+1のものと独立3列シートのものがあります。
あなたが1人で乗車するなら、おすすめは2列+1の「1」の部分。
通路が3列独立タイプと比べて広いため、車内にあるトイレへ行きやすいなど、細かながらも見逃せないメリットがあります。
3列シートの魅力を理解いただいただけましたでしょうか?
別の記事では、夜行バス乗車時に欠かせないクッションのおすすめモデルを紹介しています。
ぜひあわせてお読みください。