モバイルバッテリーがポケットに入らない、入ったとしてもとてもかさばってしまう。
そんなお悩みを抱いている方は多いはずです。
その悩みに対する明確な回答を示した機種があります。
ここで紹介する、Anker Astro E1です。
Anker Astro E1の概要
- 小さなポケットにもフィットする絶妙なコンパクトさ
- 容量は5200mAhと必要最低限以上を確保
- 急速充電に対応し、Power IQによる給電量制御機能を装備
筆者がモバイルバッテリーを選ぶとき、常に最も重要視しているのがサイズと容量のバランス感。
Anker Astro E1は、その点で明確な意思表示をしているように思います。
それは「ポケットへの入れやすさ」です。
例えば、小さなポケットの代表格である胸ポケット。
\スポッ/
縦横高さ、全てが絶妙で、小さな胸ポケットに綺麗さっぱり収まりました!
胸ポケットにこれほどキレイに入るモバイルバッテリーというとそうそうありません。
この、サイズ感の絶妙さについては、後ほど他のモデルなどと比べながら詳しく解説していきます。
続いて容量。5200mAhです。
たとえば、iPhoneXRなら1.5回以上充電できるという程度。
複数端末を持ち歩くようなガジェッターには物足りない数字ですが、こまめに充電のできる、一般ユーザーであれば必要最低限は満たしています。
iPhone XRのバッテリー容量は、2942mAhとなっています。
ポイントは、「小さなポケットにもすっぽり収まり、必要最低限の容量のあるモバイルバッテリー」という点です。
ポケットに入るけれど容量3000mAhというような製品なら多くあるのですが、このAnker Astro E1はその倍に迫るキャパシティーを持っており、他との大きな違いになっています。
そして最後は、Anker製品ならではの信頼度。
コンセント充電をも上回る高い充電速度と、給電量制御機能を持っています。
前者は実際の速度測定結果、後者は詳しい解説を追って記載していきます。
Anker Astro E1のサイズ感
Anker Astro E1のサイズは、実数値で96mm × 43mm × 23mm。
と数字で書いてもわかりにくいと思うので、写真でご覧ください。
iPhone7Plusと並べてみるとこんな感じ。
また、同社のAnker PowerCore10000と並べると……
かさばる、という言葉は本品には全く当てはまりません。
ジーンズのポケットにしまっても全く気にならないサイズ。むしろスマホの方が気になるほどです。
コンパクトなモバイルバッテリーには細長いスティック型のものもありますが、こちらは長さの割に容量が少なくなってしまいがち。
しかも、長さゆえポケットに入れると顔をひょこっと覗かせてしまうこともあります。
それに比べて、Anker Astro E1はこのスリムさ。緻密に計算された立方体の形状は本当に絶妙です。
そして、重さはわずか125g。ほかのものに例えると、卵2個分の重さになります。
これがまた軽く、カバンはもちろん、ポケットに入れてもほぼ重さを感じません。
また、Anker Astro E1にはポーチが付属しています。
本品はそのツヤのある外装ゆえ、スタイリッシュながらも指紋がつきやすいという特徴があります。
それを防ぎたい方は、こちらのポーチを使用すると良いでしょう。
Anker Astro E1の給電速度
Anker Astro E1の給電速度を電流チェッカーを使って測定してみました(iPhone7Plusに向けて給電)。
すると、その結果は1.49A!(上画像。ケーブルはAnker純正のものを使用。)
これは、iPhone純正充電器で計測したときの約1.54倍にあたる数値です。
より大容量のモバイルバッテリーと比べても遜色のない速さで、さすがAnkerと唸らされる出来となっています。
給電量が多くなればなるほど、加えて電圧(V)が小さくなるほど、充電速度はアップします。今回の実験では、Apple純正充電器でも、Anker Astro E1からでも、電圧はほぼ一緒ですね。
また、本品には、Ankerの独自技術「Power IQ」が搭載されています。
Power IQとは「給電先の端末にあわせて、給電量を適切かつマックスに調整する」機能のことです。
実は、ガジェットには許容できる給電量の限界があり、一定以上のスピードで充電をされると壊れてしまうというガジェットがたくさんあります。
そこで、ガジェットの故障を防ぐためにPower IQが給電量を調節しつつ、端末にあった、マックスの速度で給電してくれるというわけです。
コンパクトサイズかつ安価なモバイルバッテリーですが、こういったAnker製品の長所はしっかり搭載してくれている点は評価したいポイントですね。
Anker Astro E1の使い方&注意
本品の使い方は簡単、出力端子のUSB-Aジャックから、お使いのデバイスに適合する端子を選んで、つなぐだけです。
しかし、ここで2点注意があります。
まずは、Anker純正のケーブルを使うこと。
というのも、Ankerが販売しているケーブルは、同社の製品が最高のパフォーマンスを発揮できるよう作られているからです。
ここで、他のケーブル、ましてやMFi認証を通っていないものを使ってしまうと、本来の給電速度を発揮できないことがあります。
MFi認証とは
MFiは、「Made For iPhone/iPad/iPod」の略。iOS端末に対応するように適切に作られているのか、Appleが認証しているということです。この認証を通った商品でないと、デバイスの寿命を縮めてしまう恐れもあります。なお、Anker純正ケーブルは、もちろんMFi認証をクリアしています。
今回の撮影でも、Anker Astro E1から充電を行う際は、こちらのAnker純正ケーブルを使っています。
また、Anker純正のケーブルは布で覆われた布製ケーブルであり、断線しにくいという観点からもとてもおすすめなアイテムです。
ガジェットをタフに使い回す方はもちろん、そうでない方も持っておいて損のない1本ですから、ぜひお手元に置いておいてくださいね!
またもう1点、Anker Astro E1は残念ながら、Android端末に搭載されている急速充電規格「QuickCharge」には対応していません。
ただ、Android端末をお使いの方でも十分な速度の急速充電を行うことができますから、「どうしてもQuickChargeに対応しているものが欲しい!」というケースでなければ無視してしまって良いでしょう。
ちなみに、下記の商品なら容量こそ変わりますがQuickChageにも対応しています。ぜひ検討してみてください。
Anker Astro E1のおすすめ度
星4.5
まず主観で書いておくと、Anker Astro E1は、5000mAh前後のモバイルバッテリーを探している方にとって、とてもいい製品だと思います。
とはいえ。
5200mAhという容量は、1回本体の充電を忘れてしまうと頼りないですし、必要最低限はクリアしているとはいっても不安の残るレベルです。
Anker PowerCore10000のような商品と比べると万人向けとはいえない部分もあるため、おすすめ度は星4.5としました。
- 容量は少なめでいいので、コンパクトなモバイルバッテリーが欲しい
- ポケットに入れて使えるモバイルバッテリーが欲しい
Anker Astro E1の仕様
- 電池容量:5200mAh
- 入力:MicroUSB ×1 5V/1A
- 出力:USB-A ×1 5V/2A
- サイズ:96mm × 43mm × 23mm
- 質量:125g
※取扱説明書より引用