国内製のものでは、2万円にも迫る商品もある体組成計。
一方、Amazonでは中国製の格安体組成計が人気を博しています。
そのなかでも、最も売れているのがRENPHO体組成計です。
体重・BMI・体脂肪率はもちろん、体内水分量や骨量、筋肉量など、13項目を測定することができ、iPhoneのヘルスケアアプリやGoogle Fit、Fitbitとの連動も可能。
これで価格は3000円程度と、目を疑うような価格設定になっています。
Amazonでのレビューは軒並み好評ですが、実際使ってみるとどうなのか。
大手アイテムメディアでライターとして活動する筆者が、その好評の秘密に迫っていきます。
RENPHOの体組成計の概要
まず最初に、RENPHOの体組成計の長所を整理してみましょう。
RENPHOの体組成計のここがスゴい!
- 測定項目の数が多く、高性能機と同等!
- 専用アプリが使いやすく、操作が簡単!
- iPhoneのヘルスケア、Google Fit、Fitbitとのデータ連携が可能!
- 充電式なので、乾電池不要!
- 価格は2999円で超絶高コスパ!
Amazonのレビューを見ても、「安いのに便利」「国産メーカー製の1万円を超える体組成計と変わらない性能」などという高評価が多く、2019年9月3日時点での星の数は平均4.4。
レビュー数は551件に上ります。
特に、使い勝手とコスパを評価する声が多く聞かれました。
以下では、そんなRENPHOの体組成計を詳細にレビュー。
測定精度も、精密測定可能なInBodyとの比較でしっかりチェックしています。
RENPHOの体組成計で測れる項目
RENPHOの体組成計は、下記の13項目を測ることができます。
RENPHOの体組成計で測れる項目
- 体重
- BMI
- 体脂肪率
- 除脂肪体重
- 皮下脂肪
- 内臓脂肪
- 体水分率
- 骨格筋率
- 筋肉量
- 骨量
- タンパク質量
- 基礎代謝
- 体内年齢
これがどれくらいすごいかというと、国内有数の体組成計メーカー・タニタのハイエンドモデルとほぼ変わらないんです。
というわけで、タニタ「インナースキャンデュアル RD-907」(実売価格1万2680円)と具体的に比較してみました。
下記の表をご覧ください。
測定項目 | RENPHO 体組成計 | インナースキャンデュアル RD-907 |
体重 | ○ | ○ |
BMI | ○ | ○ |
体脂肪率 | ○ | ○ |
除脂肪体重 | ○ | |
皮下脂肪 | ○ | |
内臓脂肪 | ○ | ○ |
体水分率 | ○ | ○ |
骨格筋率 | ○ | |
筋肉量 | ○ | ○ |
筋肉の質 | ○ | |
骨量 | ○ | ○ |
タンパク質量 | ○ | |
基礎代謝 | ○ | ○ |
体内年齢 | ○ | ○ |
(縦軸に測定項目、測れるものには○を入れてあります)
RENPHOが測れて、インナースキャンデュアルが測れない項目は4点ありますが、RENOHOが測れず、インナースキャンデュアルが測れる項目は1点しかありません。
これだけを見たら、間違いなくRENPHOを買うことになりますね。
しかも、実売価格には、2999円と1万2680円という4倍を超える差があります。
測定の精度さえ十分なら選択の余地はありませんね。
RENPHOの体組成計の精度には、誤差があるが許容範囲
この体組成計をレビューするひと月ほど前のこと。
筆者は、居住する区のイベントで、高精度の体組成計「InBody」による測定を受けていました。
その結果と、RENPHOの体組成計で測った成果を比較してみましょう。
測定項目 | RENPHO | InBody |
体重 | 93.50kg | 92.8kg |
体脂肪率 | 28.1% | 31% |
筋肉量 | 63.87kg | 60.4kg |
除脂肪体重 | 67.23kg | 64.0kg |
基礎代謝量 | 1822kcal | 1753kcal |
※RENPHOでの測定日は2019年9月2日、InBodyでの測定日は2019年7月26日。この期間で、筆者の体型には大きな変動はありません。
これでみるとわかる通り、RENPHOでの測定時は、筋肉量が多め・体脂肪が少なめに出ていることがわかります。
基礎代謝が多くなっているのも、それゆえですね。
この差を「許容範囲」ととるか、「許せない」ととるかは人それぞれですが、個人的には十分許せる範囲内だと思います。
というのも。
今回比較したInBodyでの測定は、ジムなどの専門施設でないとできない、超高性能なのものなんです。
InBodyでは身長・年齢などのデータ入力に加え、両手にも端子を持って測定します。
なので、これと格安体組成計のRENPHOを比較するのはちょっと酷かなと思う次第。
加えてRENPHOは価格がとにかく安いですし、このあと書く“使いやすさ”が抜群で、精度が多少怪しくても許せると感じてしまいます。
というわけで、次は、RENPHOの体組成計の使いやすさについて解説していきましょう。
RENPHOの体組成計には、「筋肉量が多く、骨格も太い」人向けの「アスリートモード」が搭載されています。
自身がスポーツをされていて、体格に自信があるという方はこちらのモードをオンにして測定してみるのをおすすめします。
RENPHOの体組成計の最大の特徴は、”使いやすさ”!
やっと語りたいところまでたどり着きました。
なんてったって、これがRENPHOの真骨頂だと思うからです。
4つのポイントに分けて語っていきます。
RENPHOの体組成計の便利なポイント①
乗るだけで電源オン!
この体組成計には電源がありません。
なぜなら、乗るだけで電源がつき、勝手に測定が始まるからです。
これが地味に便利で、体組成計に乗る前に、いちいち腰を折るなどして電源を入れるストレスがありません。
RENPHOの体組成計の便利なポイント②
アプリがとても使いやすい!
RENPHOの体組成計には、専用のアプリが用意されているのですが、これがとにかく使いやすいんです!
使い方は「体組成計に乗る前にアプリを起動しておく」だけ。
これだけで、各測定項目のデータを蓄積&グラフ化し、週・月・年単位で表示してくれます。
RENPHOの体組成計の便利なポイント③
iPhoneのヘルスケアアプリや、Google Fitとの連携ができる!
いま紹介したRENPHOの専用アプリですが、これ、iPhoneのヘルスケアやGoogle Fit、さらにはFitbitとの連携ができるんです。
初期設定でデータの連動をオンにしてあげれば、勝手にデータが各アプリ内に蓄積されていきます。
たとえば、iPhoneのヘルスケアアプリやGoogle Fit、Fitbitでは、歩数などのアクティビティデータ・1日の消費カロリーなどの情報を体組成データと並べて見られるので、ダイエットのレコーディングに最適です。
RENPHOの体組成計の便利なポイント④
充電はUSB給電で乾電池不要!
本品の給電はなんとUSB。
しかも体組成計には珍しい充電式です。
乾電池が不要なうえ、充電は2~3時間で完了します。
しかも一度充電してしまえば、そうそうバッテリーが切れることはありません。
物自体が小さくないので充電場所こそ選びますが、乾電池不要というメリットの方が遥かに優っていると思います。
RENPHOの体組成計に短所はある?
と、ここまでいいことばかりを書いてきましたが、このRENPHOの体組成計にはひとつだけ明確な弱点がありまして。
それは、「説明書にある初期設定についての記載がわかりにくい」ということです。
なので、こちらにサクッと書いておきます!
RENPHOの体組成計、ペアリングの方法
- RENPHOの専用アプリをダウンロードする
- スマホ側のBluetooth設定をオンにし、アプリを起動する
- 体組成計に乗る
と、これだけの超簡単な作業です。
RENPHOの体組成計および専用アプリの操作そのものは全般的に簡単なので、初期設定さえ乗り越えればあとは「超絶使いやすい」体組成計に化けてくれます。
RENPHOの体組成計のおすすめ度
星4,5
RENPHOの体組成計の評価をまとめると、
精度に多少の難はありそうだが、使いやすさは抜群で超高コスパな体組成計
ということになります。
3000円程度という価格で14項目が測定可能だという多機能。”反則級”といっていいアイテムです。
お手頃な体組成計が欲しいなら、間違いなくファーストチョイスでしょう。
ただし測定値は若干甘めに出ますので、「実際の体脂肪率はもうちょっと高めかな」と思いながらデータを見てくださいね。
おすすめ度は、星5.0にしたいと思いながら精度の面から0.5減点して4.5としましたが、自信を持って誰にでもおすすめできるレベルのアイテムでした。