ポケモン初の実写作品となった「名探偵ピカチュウ」。
プロジェクト発表時には賛否両論の声が巻き上がりましたが、実際公開されると肯定的なコメントが多いように思います。
ポケモン初代発売を小学2年生で迎えた超ポケモン世代な筆者は、5月14日にやっと観に行くことができましたので、その感想を記していきます。
ネタバレは極力しないように書いていくので、まだ観ていない方もお読みいただければ幸いです。
名探偵ピカチュウの感想1:ポケモン初代世代の夢が叶った
名探偵ピカチュウの舞台は、ポケモンと人が一緒に暮らす街、ライムシティ。
予告編ムービーにあったように、かなりの数・種類のポケモンが街を歩き回っています。
NYを思わせるような繁華街を、人とポケモンが闊歩する。しかも実写で。
僕にとっては夢のような映像でした。
そりゃそうですよ、子どものころ憧れた存在が本当のリアリティをもって描かれるんですからね。
僕は、ポケモンと一緒に大人になった超ポケモン世代です。
小学2年生時にポケモン初代のゲームが発売され、大学生時代にはレート対戦にのめりこみました。
だから余計に感慨が膨らむのかもしれませんが。
ポケモンが初めて我々に見せてくれた、”アニメでもゲームでもない映像”。
名探偵ピカチュウ、最大の功績は何といってもこれじゃないでしょうか。
かわいい、気持ち悪い、賛否両論があるのはわかります。
でも、「本物の人間の世界にポケモンがいた」のはこれが初めて。
アニメとは全く異なるリアリティのある映像は、懐かしさとは別の感情を僕に与えました。
子どものころ、これを観ていたらどう思ったんだろうなあ。
サンタの存在すら信じていた頃の僕であれば、
「なんでこの世界にはポケモンがいないの?なんて夢のない世界なの?」
と思ったかもしれません。
名探偵ピカチュウの感想2:男声のピカチュウは意外にハマる!
アニメのピカチュウは、初めはツンデレなキャラクターでした。
いまとなってはサトシの良きパートナーなったピカチュウも、初回はサトシを感電させてましたからね笑
そのピカチュウの声といえば大谷育江さん。
あのかわいい「ピカピカ!」という声は誰しもが聞いたことのあるものでしょう。
しかし、名探偵ピカチュウにおけるピカチュウのメイン声優は男性です。
今回の名探偵ピカチュウには大谷さんも声で出演しているのですが、出番はあまりありません。
予告編ムービーを観た人たちからは、そんなピカチュウの声に対して違和感ばかりの声が寄せられていました。
実際、僕もそうだったのですが……
これが映画を見ると、意外にハマります。
予告編で分かる通り、映画のピカチュウもなかなかにツンデレな性格です。
それを助長するかのようなコミカルな喋りは、お笑いにも似た軽妙さをもたらしてくれています。
アニメとは全く違った映像というのもあるかもしれませんが、時間が経過するとともに、違和感は徐々に薄れていきました。
物語の超重要ポイントである
「なぜピカチュウが名探偵なのか」
「なぜこんな声なのか」
は物語のクライマックスで明かされることになるのですが、その謎が解けると声についての違和感は完全にスッキリ。
その謎を考えながら、見ていくとより面白いのではないでしょうか。
ただ、アニメやゲームのイメージに縛られきっていると何かしら違和感が残る映画だと思います。
第一実写ですし、ポケモンの質感とか全く違いますからね。
アニメの延長線上ではなく、「全く新しいポケモン」として観た方が楽しめる映画なんじゃないでしょうか。
名探偵ピカチュウの感想 まとめ
1.ポケモンと人が暮らす夢のような世界を実写化してくれた、それだけで意義がある映画
2.あのピカチュウの声は、映画を見終わると意外としっくりくる
3.映画をとにかく楽しみたいなら、アニメやゲームのイメージは一旦忘れて、新しいポケモンとして楽しむのがおすすめ
以下ちょっとだけネタバレ。
OKな方は下にスクロールしてください。
……いいですね?
エンディングムービー最高!
実写だろうが、アニメだろうが、ゲームだろうが、
これぞ、ポケモン!
というのを見せつけてくれました。
「名探偵ピカチュウ」、ポケモン愛のこもった、素敵な作品でした。