小型のスピーカー、それも防水となると、音の迫力に劣ってしまうのが当たり前。
そこで使って欲しいスピーカーが、Anker SoundCore Icon Mini。
コンパクトなサイズと強力な重低音、IPX67相当の高い防塵・防水性能を兼備しており、3000円を切るお手頃価格も光っています。
特にアウトドアスピーカーとしては最適です。
Anker SoundCore Icon Miniの概要
まずは、本品の長所をサクッと整理してみました。
- 小型スピーカーとは思えないほどの大音量と重低音
- 水没にも安心の高い防塵・防滴性能
- アウトドアにぴったりな機能を網羅
- スピーカーを2台つなげばステレオも楽しめる
- 価格は2999円とかなりお手頃
本品は、アウトドアに最もフォーカスした商品です。
防水性能を持ったスピーカーは多く発売されていますが、本品は防塵性能までしっかり装備。
しかもその防塵性能は最高峰の規格をクリアしています。
そして、外でも十分に使える大音量まで兼ね備え、カタログスペック上は死角がありません。
実際にどうなのか、以下では、サイズ感、音、利便性の観点からレビューしていきます。
Anker SoundCore Icon Miniのサイズ感
メーカーサイトによると、本品のサイズについては「スマートフォンとほぼ同じ重さでマウスほどのサイズ」と記載があります。
持ってみると、一般的なマウスというには少し大きいかなという印象ですが、重さはあまり感じません。
実際の質量は215gと、iPhoneXS Max(208g)より少し重いくらい。
アウトドアに持ち出しても、あまり荷物には感じないサイズ感・重量感といえます。
ひとつ残念なのは自立しないこと。
アウトドアで、ストラップを使ってどこかに吊るして使う、という用途を主に想定しているようですが、スタンドがついていて自立してくれれば室内でも使いやすかったのにと感じました。
普通に室内で使うなら、素直に、SoundCore Mini2の方がプロダクトデザイン的に適していそう。
SoundCore Icon Miniが真価を発揮するのはやはりアウトドアのようです。
Anker SoundCore Icon Miniの音
本品の音は、性格がかなりはっきりしています。
それは、重低音への全振りです。
ドスドス響く音は、筆者の耳にもガツンと響き、強い印象を残しました。
ロックやメタルを好んで聞かれる方には、好まれる音でしょう。
出力は3Wですが、音量は3W以上のものを感じます。
これも低音の強さゆえでしょうか。
ただ、中高域の音の出や、鮮明感はかなり弱め。
人によって好みが大きく割れてしまう音だと感じます。
音のバランスの良い防水スピーカーをお求めの方は、先にも紹介した、Anker SoundCore Mini2をおすすめします。
Anker SoundCore Icon Miniの利便性
本品の長所は、やはりその頑強さにあります。
「粉塵が内部に侵入せず、水深1mに30分間おいても浸水しない」というIP67相当の防塵・防水性能を備えているんですからね。
これのおかげで、砂地、海・川・お風呂と、ほこりや水のあるところでも安心して使えます。
「使う場所を全く選ばない」といって良いでしょう。
また、Anker SoundCore Icon Miniは、TWSに対応しています。
TWSとは、True Wireress Stereoの略で、和訳すると、「完全ワイヤレスステレオシステム」のこと。
これがどういうものかというと、たとえば完全ワイヤレスイヤホンは、コードレスで、左右のイヤホンが同時に音を鳴らしますよね?
これをスピーカーで再現するのがTWSです。
つまり、Anker SoundCore Icon Miniを2台揃えたら、ステレオスピーカーとして使用することができるんです。
ただでさえ大迫力の音を鳴らす本品を2台揃えれば、まさに鼓膜に迫ってくるような音を体感できます。
音の広がりが楽しめる野外でぜひ試して欲しい機能です。
なお、本品の連続再生時間は最大8時間。
個人的にはやや控えめな数字かなと思います。
キャンプだと2日3日と連続でアウトドアを楽しむこともあるでしょう。
もし3日間も充電なしで使うとなれば、ちょっと心もとないですね。
先ほど、サイズほど重さを感じないと書いた本品ですが、多少重くしてでももう少しバッテリー容量を大きくして欲しかったところです。
Anker SoundCore Icon Miniの使い方&注意点
最後に、本品の使い方と注意点にも言及しておきましょう。
他のBluetoothスピーカーの例に漏れず、本品もペアリングをして使います。
本体上側に操作ボタンが5つあり、電源ボタンを押してから、Bliuetoothボタンを押すだけでペアリング準備状態になります。
あとは、再生端末に表示された「SoundCore Icon Mini」の表示をタップするだけ。
簡単にペアリングが完了しました。
また、TWSを使う際は、それぞれのBluetoothボタンを3秒間同時に長押しすればOKです。
難しい操作はなにひとつありません。
が。一応1点注意があります。
それは同梱されている説明書が英語のみの簡潔なもの、ということです。
ボタンの位置や電源のオンオフ、充電方法といった程度のことしか書いてありませんので、見ればわかるレベルのものなのですが…一応気をつけておきましょう。
Anker SoundCore Icon Miniのおすすめ度
星3.5
本品は、どうしてもクセのある商品に仕上がっている印象があります。
きっと、アウトドアユースのみを想定して、特化するかたちで作られているのでしょう。
なので、万人向けかといわれると、決してそうではありません。
逆にいうと、アウトドアスピーカーをピンポイントで欲している方ならぴったり。
カラビナを使ってリュックの後ろに紐付け、自転車を漕ぎながら音楽を楽しむとか、アイデア次第で色々な使い方がありそうです。
万人向けではないということで、評価は星3.5にとどめましたが、アウトドアユースであれば高い完成度を誇っているといえる1台でした。
- アウトドアで使うスピーカーを探している人
SoundCore Icon Mini2のスペック
- サイズ:W約95 x H76 x D36 mm
- 製品重量:約215g
- 防水規格:IP67
- 最大使用時間:約8時間
- 出力:3W
※公式サイトより引用